自動車 その7(番外編)

ところで、今回の事故を起こした男性は、『容疑者』として報道されないことで、話題になっており、この人の肩書や勲章を貰っていたことからネット上で『上級国民』とかいう造語が登場しています。

結論から言えば、普通の交通事故でも当事者が負傷して入院していれば、怪我の回復を待って逮捕なり、起訴なりとなるわけで今回が特別というわけではありません。

「人を殺したり、怪我をさせたやつが、なんで容疑者じゃないんだ」

「そもそも、そんなやつを治療するなんておかしい」

「上級国民は特権があるのか?」

…などと、騒ぐのは単なる「感情論」だし「妬み」だと思うのです。

こんなことを言うと「お前は血も涙もない冷血漢だ!人間とも思えん!」と、絶対にいう人が現れます。実際に今回の件では面と向かってそう罵られました。

誤解しないで貰いたいのですが、今回の事故で私自身憤りを感じている一人です。妻子を持つ身として他人ごとではないですし、もし自分の家族がそうなったらと思うと胸が張り裂けそうになっています。

でも、感情を優先させて、理性を投げ捨てるのは「法治国家」の姿ではありません。

事故を起こした当事者は、われわれが裁くのではなく、司法によって裁かれます。相応の報いを受けるのです。

「こんな事件を起こしたやつ治療せずに死んでしまえ」

などというのは、もはや殺人犯と同じじゃないですか。

「正義」「義憤」に飾り立てられた「私刑」を行うのは、法の下に生きる我々にはあってはならないこと。

感情は大切ですが、それによって冷静さを失い、間違った判断をすることがないようにしたいものです。

一日も早い当事者の方の回復、それに伴う公正な裁きが行われることを、願ってやみません。

また、亡くなられた方へのご冥福をお祈りし、今回の記事を終えたいと思います。